_____1895年12月25日
【1895年12月25日】
3rd-release
公開:2005/12/25
製作ツール:Live Maker
発表形式:フリーDL作品
企画:ピュシス
スクリプト:ピュシス
シナリオ:ピュシス
音楽:Lily Bell
容量
1571kb
テキスト量
30kb
| 朝。 雪の降る中、マーガレット=エンジェルは、休暇にもかかわらず出勤のために、上司の下へ足を運んでいた。 撒き散らされる黒煙のせいか、足元に積もっている雪は、どこか灰色に近い。 ──いや、私の心境のせいなのかしらね。 白は、黒と違い、呑み込まずに映し出す。 何もかも、何もかも。 雪が真っ黒だったら、足跡は付かないだろう。 正確に云えば、たとい付いたとしても、観察しようと思わない限りは視認できないはずだ。 しかし、雪は白いから、跡が付く。 軌跡を残す。 ──あぁ、いやだ……。 |
ああ |
痛い |
消えろ |
| 「では、その食事は、三日前の仕事以後は無かった、と?」 「はい、そうです」 「ふぅむ……、となると、事実上、彼が姿をくらましたのは、三日前の夜から、ということになるか……」 「……」 ──姿を、くらました? ──行方、不明……。 マーガレットの頭が、ようやく、少しずつ回り始める。 ──あの、レイが……? ──……いえ、あのレイだから、か。 「他の者も、君が確認している時間と、そう大差ないようだ……、彼は、自宅に帰り、いや、もしかすると、自宅へ帰るより前に、行方をくらました」 「……何故、そう断言できるのですか?」 行方不明というが、たかが二日間と少しの間、姿を見せていないというだけだ。 そう大した騒ぎにすることでもあるまいと、彼女は思う。 「マーガレット君は、一昨日から休暇だが、彼は違う……、仕事が入っている」 「……無断欠勤」 「考えられるかね? 今まで一度たりとも、欠勤遅刻早退は無かった男だ」 |
| マーガレット=エンジェル |
| イングランド人。 女。 24歳。 ロンドン市警実績一位の刑事。 |
フランス人。 男。 27歳。 ロンドン市警実績二位の刑事。 |
| ライオネル=ゴードン |
| イングランド人。 男。 50歳。 ロンドン市警署長。 |
アイルランド人。 男。 53歳。 酒場“ウィリアム・ウォレス”のマスター。 |
| ジェニー=マッケイ |
| イングランド人。 女。 44歳。 噂好きのステレオタイプな婦人。 |
ベルギー人。 男。 32歳。 工場労働者。 |