読書記録
01
2005/01/27
『中・高生のための 現代美術入門 ●▲■の美しさって何?』 著:本江邦夫
2003 平凡社ライブラリーoffシリーズ 208P
元々は児童向けに書かれたものらしいですが、まったくそんな気風を感じさせません。
丁度高校生から大学生が読むのに適したものかと思われます。
文体は極めて簡易で読みやすいですし、
美術に興味が全然無いという人にも手にとって欲しいくらい優れた出来具合です。
見る、視る、観る、知る、識る、分かる、判る、解る。
全部違うことなのですよね。
こういう難しいだけではない、良い本に出逢えるから、多読はまったくやめられません。
推奨度
★★★★★
見出し
はじめに─世界は◯△□でできている 抽象画への出発 芸術には二つの歴史がある 抽象画は「わかりにくい」か
「みる」ことと「わかる」こと 社会への挑戦 形と色の登場 色と形で描く─カンディンスキー 不思議な体験 なぜ抽象画なのか
心の世界を描く 垂直線と水平線で描く─モンドリアン ものにふれて描く 精神の高みをもとめて 線と線でくぎる モンドリアンの小宇宙
白と黒で描く─マレーヴィチ ロシアに生まれた前衛たち 時間と空間は死んだ 雪の上に雪を描く 黒い正方形 四次元への跳躍
抽象画の実験─アメリカの画家たち 抽象がの新しい世界 ひきさかれた絵 黒に黒を重ねる 真実にむかう旅 なぜ◯△□を描くのか
◯△□からの出発 「絵画はおわった」 黒一色の絵 ミニマル・アート=最小限の芸術 デュシャンの<レディメイド>は美しい
ウォーホルの芸術性 絵画の円環が閉じたあとに
2005/01/26
『ギリシア語のかたち』 著:村田奈々子
2004 白水社 111P
以前に読んだ『ロシア語のかたち』と同じシリーズもの。
現代ギリシア文字に慣れ親しもうというコンセプトで、
一回通読すれば結構ギリシア文字が読めるようになることかと思います。
文法には一切触れられていないのですが、逆にいうと文法書では文字を覚えるのにまず一苦労だと思うので、
最初歩に最適なものかと。
推奨度
★★★★
2005/01/21
『日本語力と英語力』 著:齋藤孝+斎藤兆史
2004 中公新書ラクレ 196P
100%全面的に賛成できるというわけでもありませんし、まだまだ改良点や問題点も残されていますが、
大方のことは同意できます。
現代の教育問題というのは非常に重要な主題でしょう、
英語学習という観点以外からもこの著は一読に値するものかと思います。
というか普通に読んでて面白いと思いますよ、今の教育体制に全面賛成という人以外は。
対話形式で読みやすいというのもあります。
推奨度
★★★★★
大見出し
「英語が使える日本人」幻想から醒めよ 英語力の基礎は日本語力 英語教育のここを改めよ 上達の法則 右手に素読、左手に文法
日本の教育を変える斎藤メソッド 教材選びのポイント 「本物」だけを見続けよ 21世紀の「英語達人」のすがた
2005/01/15
『地名で読むヨーロッパ』 著:梅田修
2002 講談社現代新書 246P
正直なところ固有名詞多過ぎですよ、という文句は史学を志している人間から出てはいけませんかね。
名に関する研究を特に進めたいと思う人にはお勧めですが、ちょっとした興味くらいのものなら、
下に挙げた方を読むのがそんなに専門的過ぎにならずによいかと。
いや私も下のを読んだ直後でなければ、食傷気味にならなかったと思うのですが。
時機というのは重要なものですよ。
推奨度
★★★
見出し
ヨーロッパの原像と地名 地中海文明の夜明けと世界観 神話のロマンへといざなうギリシャの地名
地中海におけるフェニキアとギリシャの足跡 ヨーロッパの基底民族ケルト人 ヨーロッパの土台を形作るケルト系の地名
ケルト系の地名をもつ都市 ケルト人の信仰と地名 覇者ローマとヨーロッパの都市 皇帝アウグストゥスに由来する地名
ローマ帝国最前線の地名 ローマ人の足音が聞こえるブリテン島の都市や町 城砦から発展したイギリスの都市
ゲルマン的ブリテンの形成 アングロ・サクソン人の定住地と地名 イギリスの地形と地名 中世イギリスの社会組織と地名
デーンロー地帯の地名 中世的世界から大航海時代へ マッパ・ムンディに描かれた世界 北欧神話の世界観とヴァイキングの活躍
大航海時代の地名
2005/01/10
『データブック世界各国地理 第3版』 著:竹内啓一
2004 岩波ジュニア新書 228P
岩波ジュニア、まったく侮れず、名著多いと思います。
読みやすいですし、もっと多くの公刊を望みますが、なかなかいかんともならず。
大体の世界各国のデータが網羅されています。
二色刷で読みやすく、手堅くまとまっているので、地域ごとの特色などを知るのにとても便利なものかと。
推奨度
★★★★
2005/01/07
『世界地図から地名の起源を読む方法』 著:辻原康夫
2001 KAWADE夢新書 209P
タイトルからしてHow to本と勘違いしそうですが、別にそんな内容ではありません。
世界地図に出てくるような有名な地名や国名、川や山などの自然につけられた名称、
はたまた民族名などの起源を辿っていくといったものです。
本当にそうなのかと信じられないような眉唾ものもありますが、諸説色々紹介しているので、
鵜呑みはせずに疑い掛かって読んでいけば普通に楽しめるものでしょう。
後、やっぱりアメリカは命名からしてムチャクチャだなぁ、と大いに笑えました。
推奨度
★★★★
見出し
世界最大の大陸を舞台に地名はどう生まれ、どう旅したか アジア一帯に広がる韓国の「カン」の語源とは
中国の漢字地名はどう解釈すればよいか 『東方見聞録』に登場するおかしな地名の謎 ユーラシアを席巻した「異邦人」とは
「集落」を意味する「プル語群」がアジアに広く分布する理由 アジアに点在する城塞都市の起こり
アジアの国々は、なぜ国名や地名を変えたのか 中東「スタン」地名の由来から、アフリカ地名と欧州との関係まで
「アジア」という地名はどこから生まれたのか 中央アジアに広がるトルコ語地名の謎 「〜スタン」という地名は重要な地理用語
西アジアからアフリカに広がる砂漠名の秘密 アフリカの国名にはどんな意味があるのかアフリカ諸国が地名改称をすすめる理由
なぜ西アフリカには「ギニア」という地名が集中しているのか ケルト、ゲルマン、スラブ…地名から民族と国家の活動が見えてくる
ヨーロッパとはそもそもどういう意味か 一大勢力のケルト人がヨーロッパに残した地名 なぜヨーロッパには「ブルク」地名が多いのか
スラブ系地名にみるスラブ人たちの団結力 ソ連邦の崩壊によるロシアの地名復興ブーム 「地名」はまさに体をあらわす
スペインには、なぜアラビア語地名が多いのか ヨーロッパ各地に広まった「城塞」を意味する地名
大航海時代、開拓時代の地名から新興大陸ならではの地名文化を読む なぜアメリカ大陸はコロンブス大陸とならなかったか
大航海時代にみられた命名法 アメリカ大陸の地名には笑える“誤解”がいっぱい 世界中の地名が移植された米国
なぜ米国には風変わりな地名が目立つのか ヨーロッパの古典主義がアメリカ地名に流入した
“幻の大陸”命名までの歴史から、ハワイに残る地名伝説まで 1600年間にわたって存在しつづけた「未知の南方大陸」とは
工夫なき地名と風格ある地名が共存する大陸 太平洋海域の地名にみる列強支配の歴史 太平洋「三大ネシア」の命名の謎を追う
なぜポリネシアには重複語地名が多いのか ハワイに根づく地名神話とその起源
民族国名、河川名、神話地名…こうして地名は誕生した 民族名と国名は不可分の関係にある
神話と伝説に由来するロマンあふれる地名 世界各地を流れる河川の命名法とは 現地呼称と違う呼び方をされる国々
定冠詞をつけたままの地名が存在する理由
2005/01/04
『ソ連のユダヤ人 なぜ、出国を望むか』 著:マーティン・ギルバード 訳:木村申二
1990 サイマル出版会 305P
グラスノスチに加えて東欧革命でガタガタとはいえ、ソ連時代によくもまぁここまで調べてものしたものだと感心します。
密着取材といったような形で、生の声がよく聞けます。
とてつもなく一般向けではなく専門的だと思うので、そこまでお奨めはしませんが。
それでもロシアにおけるユダヤ人問題について深くやりたいなら、避けては通れない一冊なのではないでしょうか。
まだイエス生誕前に、ロシアにユダヤ人が住み着き始めたということには流石に驚かされました。
推奨度
★★★
見出し
出国への意志 カルチュア街襲撃事件 流刑地への悪夢の旅 迫害と抵抗の歴史 虐殺の地・ミンスクに立つ 「シオンの囚人」たち
イスラエルへの出国切符 閉ざされた日々 出国への足枷 反セム主義のキャンペーン 法の壁 生存のための楽天主義 希望と絶望
希望のユダヤ人 「魂に生きる人々」 不屈の精神 レニングラードの明暗 悪化する状況 いつの日か、息子とともに
「私たちを忘れないでください」 絶望の闇のなかで─二年の歳月を経て エルサレムでの誕生日 ユダヤ人出国問題の背景
ソビエトユダヤ人の歴史 ユダヤ人はなぜ出国を求めるのか 関係各国の対応 シチャランスキー事件をめぐって 出国問題のゆくえ
2005/01/04
『知っておきたいインド・南アジア』 編:歴史教育者協議会
1997 青木書店 240P
こちらは下のよりも断然読みやすいもの。
普通はこちら一冊あれば事足ります。
しかも、一般生活のことやら社会政治のことやら自然地理的なことやらと、
歴史に限らず多岐に渡って紹介しているあたり、下のものには無い強味があります。
勿論、それだけ専門性は欠けているわけですが、入門としてはこちらがお奨め。
推奨度
★★★★
見出し
インド人との出会い インドの生活と文化 サリーとカレー 祭りと年中行事 動物が語るインド 現代インドの音楽・舞踊
右と左─浄・不浄の感覚 女性からみたインド カレーで異文化理解を 多彩なインドへの歩み モエンジョ・ダーロとハラッパー
ヴェーダの神々と自然 仏教とアショーカ王 インドとローマ帝国の貿易 グプタ朝とヒンドゥー文化 ゼロの発見 タミルの文化
イスラム神秘主義とデリー王朝 ヒンドゥー教の発展 ヴァスコ・ダ・ガマのインド来航と香料貿易 ムガル帝国のインド 独立をめざして
東インド外車の侵入 マラーター同盟とシク教徒 インド大反乱とイギリス タゴールと日本 ガンディーの人生観
インド国民会議の成立と運動 大英帝国のインド兵 スバース・チャンドラ・ボースとインド国民軍 クイズでガンジー 明日に向かって
インド・パキスタンの分離独立 ネルーと独立インド 貧困・人口・土地制度 インド独立50年と女性の政治参加 工業化と開放経済
ヒンドゥー復古主義の台頭 バングラデシュの独立と現在 パキスタンの現在 カースト制度と不可触民 海と山に囲まれて
光り輝く島スリランカ スリランカの民族紛争 雪の家ネパール ネパールの現在 ヒマラヤの王国ブータン サンゴ礁の国モルディヴ
2005/01/03
『南アジア史』 編:辛島昇
2004 山川出版社 496+119P
新版世界各国史シリーズ。
先日挙げたインド史の第一人者辛島氏がメインで動いた、世界史に定評のある山川より南アジア史概説の決定版。
まだ2004年に出たばかりということもあり、最新の動向も書き記されていて、盤石の一冊。
かなり専門的なところまで深く食い込んでいて、大学院に行くでもなければこれだけで事足りるくらいの出来具合。
厚さもたっぷりで一冊読み終えればお腹一杯な気分になれます。
推奨度
★★★★
見出し
新しい歴史解釈と南アジア インダス文明からガンジス文明へ 先史時代とインダス文明 アーリヤ人の進入と定着
王国の形成と都市の発達 マウリヤ帝国とその後のインド亜大陸 マウリヤ帝国の成立と発展 異民族の侵入と北インド支配
南インドでの国家形成 ヒンドゥー諸王国の興亡とヒンドゥー文化 グプタ朝とその文化 ヒンドゥー諸王国の興亡 社会と文化の再編成
南インド社会の発展 三王国の抗争とバクティ信仰の展開 二王国の拮抗と正統ヒンドゥー教 海のシルクロードと南インド
イスラーム世界の拡大とインド亜大陸 インド洋交易の発展 スンナ派ムスリム諸王朝の成立 デリー諸王朝の時代
ムスリム勢力の進出と南インド ムガル帝国とマラーターの時代 ムガル帝国の成立 ムガル帝国とマラーター王国
インド洋交易の変容と東インド会社 インド中世における国家と社会 イギリス植民地支配の始まりとインド社会
イギリス植民地支配の始まり 植民地支配下におけるインド社会の変容 英領インドの成立とインド民族運動の始まり インド大反乱
植民地としてのインド帝国の成立 インド国民会議(派)の成立と発展 インド資本主義の誕生と富の流出 ガンディー時代
第一次世界大戦と植民地 第一次世界大戦後の改革と諸運動 危機の時代
経済関係の転換─自由貿易政策の放棄とインド工業化の進展 第二次世界大戦の影響 独立後の国家と国民 独立インドのかたち
会議派一党優位体制の衰退 成長の胎動─政治の季節から経済改革の時代へ パキスタンの軍政と「イスラーム化」
インド亜大陸北東部の国家間関係 スリランカと民族紛争
2005/01/02
『私たちの地球を知ろう』 監修:月光天文台
2003 財団法人国際文化交友会 62P
推奨しても普通に手に入るかどうか分かりませんが、図書館を探せばあるかもしれません。
小学校高学年から大人まで、小学生は無理かもしれませんが、まぁ気軽に読めるものかと。
案外知らないことが載っていたりして、知識不足が痛感させられます。
推奨度
★★★★
見出し
足もとを支える大地 地球はどのように生まれたか なぜ昼と夜は交互にきて、季節は移っていくのだろう 昔の人の考えた地球の形
地球の中のようす 昔、大陸は一つだった 山はどうしてできたか 地球のさまざまな地形 地球をうるおす水 川の始まりと地形
水は地球を回っている 地上の氷、氷河と氷山 海の始まり 海の中のようすと海流 波と海流 地球を取り巻く世界 地球は大きな磁石
大気の歴史と大気圏 風が吹くわけ 気候帯 氷河時代は繰り返す 大地をおおっていた森林 命あるもの 命の始まり
地質時代と生き物の変化 生物の大絶滅 人類の歴史 国境・人種・言語 科学の発達