読書記録

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2005/08/08

『ケインズを学ぶ 経済学とは何か』 著:根井雅弘

1996 講談社現代新書 190P

早速読んでみました、高校生向けの講談社現代新書ということで、文字が大きく読みやすかったです。

途中まで。

第三章でケインズの経済理論が述べられているのですが、かなり難しかったです。

アダム・スミスだとかリカードくらいまでしか分かっていないような私の頭では、

きっちり熟読復読しないと理解できなそうです。

徐々に慣らしていくつもりですが。

しかしケインズがホワイトヘッドやラッセルらと少しつながりあったとは、知りませんでした。

ところでケインズが理想の経済学者として挙げている要件って、

フェーヴルが理想の歴史学者として上げているソレとほぼ重なるんですよね、面白いことに。

非常に興味深いです。

「彼はある程度まで、数学者で、歴史家で、政治家で、哲学者でなければならない。

彼は記号も分かるし、言葉も話さなければならない。

彼は普遍的な見地から特殊を考察し、抽象と具体とを同じ思考の中で取り扱わなければならない。

彼は未来の目的のために、過去に照らして現在を研究しなければならない。

人間の性質や制度のどんな部分も、まったく彼の関心の外にあってはならない。

彼はその気構えにおいて目的意識に富むと同時に公平無私でなければならず、芸術家のように超然として清廉、

しかも時には政治家のように世俗に接近していなければならない」

推奨度

★★★★

大見出し

経済学者への道 「パックス・ブリタニカ」の終焉のなかで 有効需要の原理 ケインズから現代へ

 

2005/08/07

『全体を見る眼と歴史家たち』 著:二宮宏之

1995 平凡社ライブラリー 418P

1985年までの、著者の論文集。

前半でアナール派の紹介とともに歴史哲学を論じています。

後半では、アナール派のもたらしてきた“社会史”研究の論文集です。

後半の論文集も個々短くて読みやすくて面白いですが、何よりも前半部をオススメします。

平凡社ライブラリー版として、新たに書き加えられた後書きより引っ張ってきます。

「社会史という呼称は、それゆえ、状況のなかで生まれたのであり、つねに状況に立ち向かい、

不断に自らをも更新しつづける歴史学を指す記号なのである」

まさにフェーヴルとブロックの精神が息づいているといっていいでしょう。

推奨度

★★★★★

見出し

全体を見る眼と歴史家たち 歴史的思考とその位相─実証主義歴史学より全体性の歴史学へ 歴史的思考の現在

社会史の課題と方法─1979年の歴史学界 歴史学の伝統と革新─ジェニコ論集に寄せて

歴史のための闘い─リュシアン・フェーヴルの歴史論

社会史における「集合心性」 祭りと叛乱─イーヴ=マリ・ベルセの近業に寄せて

現代革命へのマニフェスト─アンリ・ルフェーヴル著『パリ・コミューン』 フランス絶対王政の統治構造 社団的編成と「公共善」の理念

社団国家とネオ・コルポラティスム 歴史のなかの「家」 七千人の捨児 社会史としての食生活史 「食生活史」補遺

<sociabilite>論のヴェクトル 『木靴の樹』と『パードレ・パドローネ』 「一味神水」と日常態 ミノ村の人びと シャリヴァリ再考

三人の心性史家の死 「エトノス」雑考 プロト工業化論と民衆文化 文字文化のなかの無文字世界

 

2005/08/06

『英語から学ぶフランス語』 著:窪川英水

1991 創拓社 190P

感触として、あまり英語から学べなかったような気がしますが。

あぁ、このフランス語は英語でこういうんだぁ、と、どちらかというとフランス語から英語を学んでいたような気も。

しかしそれにしても本当に、フランス語の発音がうまく身に付きません、年齢のせいでしょうか。

何とかこの夏でちょっとでもフランス語をそれらしく発音できるようにしたいと頑張ってます。

推奨度

★★★★

 

2005/08/05

『21世紀の経済学 市場主義を超えて』 著:根井雅弘

1999 講談社現代新書 171P

めっきり経済学に疎くなってしまって困ったものだ、と思い、少しずつ経済学系の本も読んでいこうかと。

歴史学・哲学から援用できたり、またはそれらに援用できたりしそうなものを選んで。

20世紀の経済学、その問題、展望がうまくまとまってて、良著でしょう。

20世紀後半を支配した市場経済というものは、21世紀になってずっと安泰かというとそんなことはなく、

崩壊の危機が既に迫っているので、それを超える経済学を建てていこう、それはどのようなものになるのか、

その新しい経済学の礎となるのはどんな経済学者か、といった具合の内容です。

で、著者はケインズを推してます、ケインズの見直しですね。

というわけで、著者が同じく講談社現代新書で書いたケインズの本を、そのうちに読んでみます。

推奨度

★★★★

大見出し

社会主義経済の崩壊 多様な資本主義 新しい経済学の台頭 経済学はどこへ行く

 

2005/08/05

『美人の話し方』 著:杉山美奈子

2005 PHP研究所 159P

心がなごみます。

別に女性じゃなくても、男性でも読むべきだと思います。

がさつ・乱暴・下品、そんな話し方が格好良かったり男らしかったり強かったりするわけじゃないですよ。

相手を威圧するには、むしろ冷徹な笑みを浮かべて物静かに紳士的に話した方が効果的です。

いや、それはまた違う話ですが。

とにかく、自分の会話スタイルを相対化して見直す良い機会になると思います。

推奨度

★★★★★

大見出し

少し心がけるだけで、あなたがすてきになれる 出会いをチャンスにつなげたい 言いにくいことを感じよく伝えたい

大人の女性は「言の葉美人」 見方をかえたら気分が軽くなる ことばを楽しむ暮らしを愉しむ あなたの魅力をさらに深めるために

 

2005/08/04

『相対論対量子論 徹底討論・根本的な世界観の違い』 著:メンデル・サックス 訳:原田稔

1999 講談社ブルーバックス 190P

うーむ、面白い。

プラトン、ガリレオからの優れた伝統的手法を使わない手はない、ということで書かれた対話編。

今まで相対論なんだか量子論なんだかよく分からなかった立場が、これによって結構ハッキリしました。

うーむ、統一場理論なんてかなり明確に両者の違いがあるのですね、と驚き。

私はどちらかというと量子論寄りかな、と思っていましたが、なかなかどうして、

どちらともに利と合理があって判断に難しいですね。

現状では量子論的にならざるを得ないけれど、

将来的には相対論を基軸にしてさらに飛び越えた新理論が出てくるんじゃないかな、

といったような見通しが強いです。

楽観的かもしれませんが、そうなるしかないかなぁ、と。

気になったのは、ちょっと垣間見える思想家としてのファラデー。

何だか非常にスピノザ的?

推奨度

★★★★★

大見出し

量子的でたらめさについて 光の正体について 相対論と双子のパラドクス 量子場・統一場の理論・科学の意味

相対論と量子論における実証主義・実在論・全体論 宇宙論について─相対論VS.量子論 数学から物理学へ、そして哲学へ

科学における真理の探求─アインシュタインVS.ボーア

 

2005/08/03

『神秘学入門』 著:高橋巖

2000 筑摩書房 206P

2〜3年前は哲学よりも神秘学にハマッてました。

そんな当時を懐かしみつつ。

シュタイナーが出てくるのは当然のこととして、プラトン、アリストテレスに始まり、

グノーシスやら崔済愚やらワーグナーやらと、あちらこちらに広く話が飛んでいって、なかなか面白いです。

そのためか、入門というには少し壁が高いかなといった気がしないでもないです。

単なるオカルトでしょ〜、といったようなバイアスがある人には、一読をオススメ。

推奨度

★★★★

見出し

神秘学とは 神秘学の原風景 古代の秘儀参入 古代東方 魂の遍歴者たち アカシャ 一元論 後天開闢 ガイア

美学としての神秘学 美学者シュタイナー 真・善・美 アストラル・ヴィジョン フォルク 恨の美 南溟の果て

 

2005/08/01

『夏目漱石をよむ』 著:小森陽一

1993 岩波ブックレット 55P

下の見出しを書き始めたときの誤変換。

聖飢魔Uと「漱石」。

……いや、とても興味深いですが。

閑話休題。

夏目金之助という本名に対する漱石の考え方が、分かり易く伝わってきます。

それはもう、本論全体から。

漱石と他分野の橋渡しをしている本や論文などは多いので、

ちょこちょこと良さそうなのを見付けたら読んでいこうかと思ってます。

このブックレットは、その入門として便利ですね。

推奨度

★★★★

見出し

世紀末と「漱石」 20世紀末の「漱石」 漱石と20世紀 金之助と漱石 本名と号 子規と漱石 「大学屋」と「新聞屋」 思想家と小説家

文学と科学 アインシュタインと漱石 フロイトと漱石 マルクスと漱石

 

2005/08/01

『クノップフの世紀 絵画と魔術』 著:生田耕作

1995 奢霸都館 57P

第一印象、何この出版社……。

読み方、サバト館。

す、すげぇ……。

定価3500円、ページ数57……、ええぇぇぇぇ……。

内容は面白いです。

1983年にNHKで放送されたものの原稿をもとに書かれてる模様。

クノップフを中心に、他の印象画家も少しずつ語っているといった感じです。

カラー絵もふんだんに使われていますが、さすがにこの値段はないだろうとどうしても思ってしまいます。

ページ数は少ないですし、小難しいことを述べられているわけでもないですので、

気軽に美術論を読みたい場合なんかにはおすすめです。

推奨度

★★★★

 

2005/07/31

『図解 「哲学」は図で考えると面白い はじめての思考の手引き』 監修:白取春彦

2004 青春出版社 95P

もちろん、図で考えなくても哲学は面白いと思いますが。

図を見ながらだと分かり易いですし、何より何も知らない初学者には良いモノですね。

サラッと復習したい場合などにもどうぞ。

まぁ、取り上げている人々も無難なものだと思います。

推奨度

★★★★

大見出し

「哲学」ってそういうことだったのか! 哲学するということ 哲学誕生から近代哲学まで わたしたちと哲学 哲学者たちはどう考えたのか

ヘーゲル キルケゴール マルクス ニーチェ ソシュール フロイト フッサール ハイデッガー ヴィトゲンシュタイン サルトル

レヴィ・ストロース フーコー