読書記録

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2006/02/16

『基本英単語を使いこなす』 著:大内博

1992 講談社現代新書 177P

基本英単語、基本だからこそ意味が広いわけです。

なかなか使いこなせません、訳すときに困る、違う意味でとっても文脈的に通じることが多いので。

厄介なのは、コレと前置詞ですね。

推奨度

★★★★

 

2006/02/15

『図解雑学 算数・数学』 監修:大矢浩史

1997 ナツメ社 220P

レヴェルにかなりのバラつきがあり、中学でやるような常識的なところから(というか算数なんで小学校段階ですね)

頭悪いもので悩み尽くしても理解不能なところまであったりしました。

算数・数学が抽象的なものではなくて具体的に生活に役立つんだ、って感じの内容です。

シリーズで例の如くというか当たり前なんですが、分かりやすい図絵入り。

推奨度

★★★★

 

2006/02/13

『死の舞踏 ヨーロッパ民衆文化の華』 著:水之江有一

1995 丸善ブックス 242P

前半部で死の舞踏とはどういった経緯でできたのか、

ペスト流行により民間における死の概念が如何に変わったのか、というようなことが解説されて、

後半部で、図版をたっぷり使って、ホルバインとダグレイの作品を解説していくという、ユニークな形式。

単純に美術として見ても、社会史として見ても、はたまた概念史や神学なんかとして見ても、

面白いのではないかと思いますよ。

推奨度

★★★★

見出し

歴史的背景 15-16世紀北方ヨーロッパ 人間の一生 ギリシア・ローマ神話 キリスト教 民間信仰「死を忘れるな」 「マカブレ」

壁画 ギヨ・マルシャン ボドウィン・ド・コンデの作品 ハンス・ホルバインの登場 『ダンス・マカーブル』

ハンス・ホルバイン作『死の舞踏』 リチャード・ダグレイ作『死の所業』

 

2006/02/12

『ポストモダンの思想的根拠 9・11と管理社会』 著:岡本裕一朗

2005 ナカニシヤ出版 278P

基本はドゥルーズ、フーコーの二人に依拠して、従来あった支配管理社会ではなく、

自由管理社会が到来している、それが差異ポストモダンではなく管理ポストモダンなのであり、

ポストモダンは決して古くなって捨てられるべき流行性のものではなくて、

まだこれから到来する論じられるべきものだ、というのが、掻い摘んだ要約。

個人的には、9・11がそこまで大きな影響を与えたのかというと、

それ以前から浸蝕されていると思うので何ともかんともですが、それをアメリカに局限すれば、

当て嵌まりはしますね。

ポストモダンって私はやっぱり「怪物」だと思っていますので、あまり使いたくない単語なのですが、

まぁイイ入門書として読めるのではないでしょうか。

勿論、ポストモダン関係ナシに、政治哲学として、著者の管理社会論として読むにも大いに価値あります。

面白いですし、確かに、と頷けるところは多いでしょう。

推奨度

★★★★★

見出し

ポストモダンの第二段階が始まる! ポストモダンの流行とは何だったのか 流行の後でポストモダンはどうなっているか

規律社会から管理社会へ 「モダンな規律社会」とは何か 規律権力と生権力 ポストモダンと管理社会 統制管理社会と自由管理社会

『啓蒙の弁証法』と管理社会 オーウェル的・ハックスリー的な統制管理社会 自由管理社会における「情報管理」と「生命管理」

ポストモダンとリベラル・デモクラシー ポストモダンとネオリベラリズム 「来るべきデモクラシー」とは何か

リベラル・デモクラシーか階級闘争か ポストモダンはどこへ行くのか グローバリゼーション、<帝国>、マルチチュード

フーコーとドゥルーズの亡霊 9・11と管理社会の行方 ポスト人間化する管理社会

 

2006/02/09

『生命と自由』 著:渡辺慧

1980 岩波新書 198P

思いっきりベルグソンプッシュですね。

固定ではなく、流動を重んじる感じです。

変わった物理学者、というか思想家ですね。

ヘルダー、ショーペンハウエル、シュレーディンガーの誤解というか曲解には不満を覚えますけれど、

確かに因果論重視で目的論軽視の風潮に異を唱えるのには頷けます。

その点、大勢から疎んじられるのも分かりますが、また見直しがされるのではないかと思います。

博識で、インド哲学から現代科学まで広く繋げて論じているのが、私と一脈通じています。

推奨度

★★★★

大見出し

「もの」としての生命、「こと」としての生命 存在の基底としての生命 機械としての生命 化学系としての生命 自由追求としての生命

 

2006/02/08

『娘と話す 科学ってなに?』 著:池内了

2005 現代企画室 158P

あまり本質的な科学とは何か、と論じるようなものではなく、これは本当に子ども向けって感じがします。

批判はあまりしたくありませんが、子どもが読んでも大人が読んでもどちらでも楽しめる、深みのあるものではなく、

あくまで単なる分かり易さだけを追求した、表層的な薄いものです。

酷評なのは、期待して手に取ったからなのですが、

いや別にそこまで期待しなければ、フツーに入門としての役割は十二分に果たしますので、

オススメできないことはありません。

ただ、著者の現代科学批判に矛盾があるとか、障害者の立場になりきれていないとか、

そのあたりの限界は見え見えですが。

推奨度

★★★★

大見出し

天文学者の仕事 科学ってなに? 科学と技術 科学者の社会的責任

 

2006/02/07

『ジャンヌ・ダルク』 著:高山一彦

2005 岩波新書 ※ミスにより失念P

しまったー……(blog参照)。

ジャンヌ・ダルクを、従来あったような伝記や、いい加減な面白可笑しい物語とは違って、

徹底的に史料に依拠して読み解こうという名著。

その際、無視されがちだった裁判記録を主に使用しています。

そしてまた、他の人、後世の人が、ジャンヌをどのように語っているかということに焦点を当てて、

外を掘っていくことによって、ジャンヌ自身を浮き立たせようとするものです。

これぞ歴史学の果たす傑作的成果!と賞賛したくなるもの。

推奨度

★★★★★

大見出し

※ミスにより失念

 

2006/02/06

『物理の世界 数理の世界』 著:湯川秀樹/北川敏男

1971 中公新書 214P

下のものと違って、だいぶ専門的な感じですね。

わかりにくさは抜群ですが、本当に分かる人にとっては面白く感じるのでしょう、

いや逆に当たり前過ぎてつまらないのかもしれませんが。

それほど哲学性が無いので、メッセージ性も弱いです、だから悪いってことじゃありません。

推奨度

★★★★

大見出し

20世紀科学の進展─自然認識の科学から制御の科学へ 物理学と数学の接点─制御の科学における両者の役割

自然科学の可能性─数学と物理学の課題

 

2006/02/04

『人間にとって科学とはなにか』 著:湯川秀樹/梅棹忠夫

1967 中公新書 177P

今振り返ると、とんでもない大家同士の対談。

梅棹さんが、私なんてまだまだヒヨッ子で、なんて仰っているので、

いやいやちょっアンタッ、って突っ込みたくなること受け合い。

科学とは何かッ、というストレートな問いに、ストレートに返すのではなくて、

やっぱり、科学の孕んでいる問題や、むしろ人間とは何か、というところを考えることによって、

間接的に問いに答えている感じですね。

とにかく言葉に含蓄があって身に沁みますよ。

ただ、二人とも、哲学という単語に対し過敏になっている気がします、

そこまで高尚なものでも深淵でも遠くもないと思いますが、これが世代の差でしょうか。

推奨度

★★★★★

見出し

現代科学の性格と状況 人間からの離脱 情報物理学の可能性 自然観の再構成 科学における認識と方法 非法則的認識

納得の構造 科学の人類学的基礎 イメージによる思考 科学と価値体系 価値の発生 目的論的追求 むだと未完結性

科学とヒューマニズム 自己拡散の原理 執念と不安 非科学ということ 人間中心主義の根拠 科学の未来 当為と認識

科学の社会化 究極にあるもの 永夜清宵何所為

 

2006/02/03

『ブックガイド<数学>を読む』 編:岩波書店編集部

2005 岩波書店 120P

岩波科学ライブラリー。

色々な名著が列挙されています。

それを紹介する中でも、すぐれた紹介文もあれば、悪文もあり……。

読めばすぐ分かると思います、あ、こりゃ駄目だ、と。

全体的には悪くないです、読みやすい。

中には、森博嗣の短編小説なんて紹介されてますし。

推奨度

★★★★

大見出し

原啓介「心を研ぎ/解す」 河東泰之「無限の世界へ」 新井紀子「数学「的」に発想する」 伊藤由佳理「数学の美と哲学」

黒川信重「遠くを見るために」 西村和雄「カオスと複雑系」 山下純一「数学の夢を解く」 瀬野裕美「数理生物学へ漂着するまで」

佐藤賢一「あまりにも短い人生だから─せめては長い歴史を振返る」 西浦廉政「とんびと油揚」