読書記録

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2006/03/25

『英単語この意味を知ればこわくない』 著:栗原優

2000 講談社現代新書 204P

約90の単語の意外な意味を紹介。

中にはこんなのフツーに知ってるよ、というものもあれば、本気で驚くものまで。

coachってバスという意味があるんですって!

そりゃ色んな意味ありますよね、簡単な単語ほど色んな意味があって訳しづらかったりするものです。

複雑ならば、それだけ限定的。

複雑なはずの単語を色んな意味で使う人がいるから哲学が難解になったりするんですけれどね!

推奨度

★★★★

大見出し

airからcrossまで darkからgreenまで handからplanまで reformからyellowまで

 

2006/03/24

『変容する近代東アジアの国際秩序』 著:茂木敏夫

1997 山川出版社 90P

世界史リブレット。

いわゆる西洋中心主義の近代的国際秩序からしたら、中華秩序は野蛮で無秩序なものと見られがち。

ですが、中華秩序はこれはこれできっちり上手い具合に良く行く制度だったのですね。

だからこそ徳川日本も日本型華夷秩序というものをつくろうと苦心したわけで……それはさておき。

その中でも、特にめぼしい指摘は、アヘン戦争の影響について。

アヘン戦争後の条約が中国の近代国際政治参加を促した、と解釈されがちですが、本当は違う、と著者は主張。

「上国である中国のほうがゆずることによって、あえて不利な立場に立つのはむしろ大国としての当然の配慮だった。

「不平等」な規定が、かえって中国の階層的世界観を正当化し、補強する作用をはたす結果となったわけである。

つまり、これらの条約によって、中国は、自らがこれまでとは異なる世界秩序に組み込まれたとも、

他国と対等の国際秩序に組み込まれたとも理解することはなかった」

同感です、その通りでしょう。

だから現在でもよくおかしなことを言い出し(ry

推奨度

★★★★

大見出し

中華世界の現在 東アジアの伝統的国際秩序 東アジアにおける近代世界の登場 中華世界による近代世界の包摂

中華世界の「近代」的再編 中華世界の崩壊と新時代

 

2006/03/24

『話し上手のひとこと英会話』 著:白田則子

2005 NOVA 207P

「ヨクデキマシタァッ!!」の駅前留学NOVAが出版、なだけあってか、読みやすい。

本来そんな読むものでもないのでしょうけれど、レイアウトもスッキリしていてデザイン良い感じ。

内容は本当にちょっとした一言のものです、あぁそうかこういう言い方があるのか、と納得納得の連続で、面白い。

あっという間に読み終えられます。

覚えなきゃしょうがないのでしょうけれど。

推奨度

★★★★

大見出し

思いやりの言葉をかけたい 感謝の言葉を添えたい 「すみません」と言いたい うれしい気持ちを伝えたい 気配りを示したい

 

2006/03/23

『理系のためのTOEIC学習法 正解率を上げる16の法則』 著:小坂貴志

2004 講談社ブルーバックス 154P

理系で研究職に就いている人しか活用できない学習法……。

対象限定されすぎ。

いや応用すれば、結構色んな分野でもできないことはないですけれど……、いや無理かな。

読む人が読めばきっと活用できるんでしょう。

私は特に、大体目新しいこともなく。

何かもっと数理的というか論理学的なことを期待していたのに。

推奨度

★★★

大見出し

理系は英語脳だ リーディングはじめの一歩 論文で文章の流れをつかめ 電子メールで文章読解 特殊で複雑な文章を読み解く

 

2006/03/22

『抽象絵画への招待』 著:大岡信

1985 岩波新書 186P

岩波新書の黄色って名著が多いですよね、そう思います。

岩波新書初のカラー刷らしく、力が入っています。

それでいて値段はお手頃なので、かなりオススメ。

著者は詩人ですが、いやだからこそというべきでしょうか、文は上手いし、

抽象芸術に対して的確なコメントと紹介をしていて、そうだそうだ、そうかそうか、と膝を叩いてしまう感じ。

推奨度

★★★★★

大見出し

芸術の意味 現代の抽象絵画 芸術と時代 回想的エピローグ

 

2006/03/21

『ギリシア哲学と現代─世界観のありかた』 著:藤沢令夫

1980 岩波新書 210P

藤沢さんの中で一番最初に読む本はどれがいいか、と云われたら、これをオススメします。

彼なりの思索で導き出した、現代の問題への答えが、ハッキリとではないですが、朧気に書かれています。

(論として朧気というのではなく、こんなの結論としては朧気にする他無い)

簡単に「こと」の哲学と断じて欲しくはない、と云っていますが、

そこまで深く突っ込んで語っているわけではないので、いわゆる「こと」の哲学とどれくらい違うのか、

というのはハッキリしていません。

ですが面白いです、それは確か。

京大出だからなのか、西田な匂いがぷんぷんしますが、西田の名が一度も出ていないのが不思議、

どうなんでしょうねこのあたり。

「要するに、解体しなければならないのは、虚構としての「物」であり、尊厳性を確保しなければならないのは、

天然自然の物とでも申しますか、つまり真の個体としての物であります。

後者すなわち真の個物とは、さまざまの性質なり属性なりのたんなる──つまり、何の根拠も必然性もない──

集合とけっして等価であるとは思われない」

推奨度

★★★★

大見出し

古代劇場をめぐる光景と現代の<状況>について 近代自然科学と、二元論的下絵の定着 いくつかの基本的問題点

歴史的=原理的遡源 哲学的世界観の方向性と諸条件 プラトンの哲学について アリストテレスの哲学と<エネルゲイア>の思想

 

2006/03/20

『東アジアの「近世」』 著:岸本美緒

1998 山川出版社 82P

世界史リブレット。

見出しの通り、銀、生糸人参、火器、煙草といった物品を中心に、東アジアの交流を見ていくというもの。

もちろん中心は中国であり、日本もちょこちょこと出てくる感じです、銀発掘とか。

東南アジアはそれほど深く絡んできませんね。

推奨度

★★★★

大見出し

「近世」の意味 貨幣への欲望─銀 南と北の花形商品─生糸と人参 戦争と技術交流─火器 新しい作物─煙草と甘薯

 

2006/03/19

『ビザンツ帝国史』 著:ポール・ルメルル 訳:西村六郎

2003 白水社文庫クセジュ 171P

文庫クセジュにしてはかなり読みやすい!

革新的にすら思えてしまいます、やはり訳者の腕だったのか……。

ビザンツ史は弱いです、ほとんど知りません、もっと強化せねば、と思います。

一般的にも、もっと脚光を浴びて欲しいところですし。

文化史的にはとても面白いのですけれどねー。

それにしても、エペイロス専制君主国だとか、トレビソンド帝国だとか、

このあたり、まだまだ知らない国がいっぱいあるもんですね……。

単にラテン帝国と一括りにするのは大間違いというわけですか。

推奨度

★★★★

大見出し

コンスタンチヌス─キリスト教の東洋風君主政治 コンスタンチヌスからユスチニアヌスまで─異端者および蛮族との戦い(337〜518)

ユスチニアヌスの世紀(518〜610) ヘラクレイオス王朝とローマ帝国の終焉(610〜717)

イサウリア王朝とアモリア王朝─聖像破壊(717〜867) ≪マケドニア≫王朝と帝国の全盛(867〜1081)

ビザンツと十字軍、コムネノス家とアンゲロス家、ラテン諸国とニカイアのギリシア帝国(1081〜1261)

パライオロゴス家とビザンチン帝国の失墜(1261〜1453)

 

2006/03/18

『異端審問』 著:渡邊昌美

1996 講談社現代新書 218P

著者が後書きにも書いているとおり、重いです、テーマがテーマだけに。

まぁ、魔女狩りと異端審問は違いますよ、と。

ジャンヌは魔女狩りでなく異端審問(この本には特に言及無かったですが)

南フランスとスペインがやっぱりほとんど。

スペインは19世紀に入ってからでも一度やってるというのだから驚き。

それにしても不謹慎ながら面白い。

言い訳っぷりがとんでもなく上手かったり、色んな審問官がいたり。

あぁ、何だかんだで同じ人間なんだなぁ、と……。

推奨度

★★★★

大見出し

薪と硫黄の匂─異端審問とは何か 剣と火と異端者─異端審問の誕生まで 異端審問創設の頃 異端審問の制度化

審問官ベルナール・ギー 裁かれる者たち スペインの火刑台

 

2006/03/17

『百年戦争』 著:フィリップ・コンタミーヌ 訳:坂巻昭二

2003 白水社文庫クセジュ 161P

相変わらず読みにくいです、文庫クセジュ。

事実の羅列が多くて、なかなか頭に入ってこなく大変です。

専門の人にとっては格好の参考書になりますが、一般読者にはお勧めできません。

ただ、一章の起源と結びの結果のところは、優れてまとまっていますので、そこは自信を持ってオススメ。

国民概念が一般にも下りてきている、という指摘は、なかなかに新鮮ではないでしょうか。

推奨度

★★★★

大見出し

起源 エドワード三世の成功(1338〜60) 戦争の再開と再征服(1360〜89) 長期休戦の期間(1389〜1411)

ランカスター家の企て(1422〜35) 戦闘の終結(1435〜1453) 百年戦争の性格とその結果