読書記録
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2006/04/07
『音楽のヨーロッパ史』 著:上尾信也
2000 講談社現代新書 256P
いわゆる音楽史は、音楽家をとりあげていくようなものばかり(というかほとんどそれしかなく)、
音楽とそれ以外のもの、社会、戦争、政治など、との繋がりを書いている論は少ない。
そんな中で、通史的に音楽社会史(?)を新書で描こうと試みた著者には讃辞を。
しかし通史でやっているのが仇になっていまして、個々のもっと記述されたい箇所が不足していて、
全体的に満足感が得られない仕上がりです。
しかし何度も言いますが、こういったジャンルを開拓していくのは大変ですので、まだまだこれからに期待ですね。
近世軍事革命の中に軍楽もある、という視点は非常に有効です。
推奨度
★★★★
大見出し
古代の支配する音 天使の奏楽 凱旋と祝祭 音の宗教改革 戦争と音楽 国歌と国家
2006/04/07
『「日本語から考える英語表現」の技術』 著:柳瀬和明
2005 講談社ブルーバックス 171P
五文型の2(状態)と3(動作)だけを使えば、基本的に英語は通じるのでそれでOK、というのが主張の核。
先に挙げた田地野氏著『「創る英語」を楽しむ』の「魔法の言葉」と基本的には同じですが、
こちらの方が五文型に慣れている人にとっては馴染みやすいでしょう。
っていうかこれを読むと「魔法の言葉」が別にそんなに五文型からはずれてないことが分かってきます。
……多分。
日本語や英語を事実、心情といった階層分けして、慣れていない言語を使う時は事実をメインに据えるべし、
というのは非常に論理に適ったものでイイ主張ですので、よく分からない人にはオススメ。
推奨度
★★★★
大見出し
英語で言いたいことが言えないのはなぜか 英語と日本語の間にある壁を意識する こうすれば壁を越えられる 日本語生活を見直す
2006/04/06
『コミュニケーションの英語』 著:高倉健悦
1995 丸善ライブラリー 158P
うーん、面白いところは面白いですし、
納得させられるところは納得させられるのですが(同語反復なので当然ですが)、
他のインドやシンガポールやカナダ、オーストラリアといった国々の独自に発展している英語に対しては、
そのオリジナリティについて非常に好意的な評価をくだしているにもかかわらず、
何故日本においてだけは、そんなに、
”ネイティヴ”の感覚に基づいた英語を喋らなければならないと熱弁するんでしょう。
諸外国に対する、千差万別でその国に合った英語にすればいいじゃん、という論を用いれば、
それがそっくりそのまま日本においても通用するんじゃないんですか。
日本だけは郷に入っては郷に従わねばならないのですか。
おかしなことだ。
以上の論理矛盾を念頭に置ければ、読んでも大丈夫でしょう。
推奨度
★★★★
見出し
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