読書記録

10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2006/04/30

『まずはこれだけマレーシア語』 著:新井卓治

2005 国際語学社 109P

インドネシア語とかなり単語がかぶっているので、マレーシア語をやるならインドネシア語も、

そしてインドネシア語をやるならマレーシア語も、という具合に、両方やった方がお得ですしいいでしょう。

ノリはやっぱり明るくて、発音しているだけで元気が出てきます。

推奨度

★★★★

 

2006/04/30

『東南アジア』 著:桜井由躬雄/石澤良昭/桐山昇

1993 朝日新聞社 261P

地域からの世界史シリーズ。

近現代がどうしても多くなりがちなのは仕方ないのですが、

それにしてももう少し「古代中世」を取り扱って欲しいというのが本音。

しかし、この本ほど多くページを割いているものが他になかなかないというのもまた事実。

推奨度

★★★★

見出し

村東南アジアの歴史 「東南アジア世界」の成立 東南アジアの亜地域区分 東南アジアの時代区分 東南アジア基層文化の形成

海のシルクロード シュリーヴィジャヤの繁栄 東南アジア中世社会の発展 新旧勢力の交代

東南アジア近世への胎動 近世東南アジアの開始─商業の時代 大航海時代 東シナ海と南シナ海の結合 植民地と華僑

分裂する東南アジア 帝国主義の東南アジア─東南アジア諸領域の画定

1929年恐慌期までの東南アジア 第二次世界大戦と東南アジアの独立 ヴェトナム戦争と開発独裁の時代

 

2006/04/29

『カンボジアの民話世界』 編訳:高橋宏明

2003 めこん 141P

出版社がそのままなのが笑えます。

こういった民話を読んでいると、結局人間の精神構造って、

基本的なところはそんなに変わらないんだろうなぁと思ってしまいます。

だからといって絶対的基準尺度があると思うのも早計なのですが、

しかし、多元で差異ばかりを言い立てるのもどうかなと。

推奨度

★★★★

見出し

村の水牛と森の水牛 オオカミとカメ カラスはシギの敵 村のカラスが森のカラスに教える 毒を吐き出したニシキヘビ

村のスズメと森のスズメ 欲張りな人 男が娘に結婚を申し込む 二人の隣人 女の世渡り 怠け者の完璧な妻

カンボジアの民話世界とクメール人の世界観 カンボジア近代史と民話の「発見」 フランス植民地以前のカンボジア社会と民話の世界

森と動物の物語 農民の世界観と価値観 民話に見られる人間関係 クメール人の空間認識 「村」(スロック)と「森」(プレイ)

クメール人にとっての「森」

 

2006/04/28

『社会学の根本問題』 著:ジンメル 訳:清水幾太郎

1979 岩波文庫 143P

シリーズ・哲学のエッセンス。

社会学なんてそんな学問ありゃしねーよ、という当時の風潮にブチキレたジンメルさんが、

ゴルァッと反論を捲し立て、かつ社会学に潜む難点をも言い表した、不朽の名著。

社会学って何だよ、っていう人には、まずこれを。

「すべて科学というものは、或る特定の概念に導かれて、

諸現象の全体や体験的直接性から一つの系列ないし一つの側面を抽象するものである。

従って、社会学が個人の生活を分解し、社会学固有の概念によって新しく綜合しても、他のすべての科学と同様、

正当なことを行っているのであり、また、人々が眼に見える個人生活の全体を展開する場合でなく、

彼らの相互作用によって集団を形作り、この集団生活によって規定されている場合、これらの人間がどうなるか、

如何なる規則によって動くか、それを問題にしても、他のすべての科学と同様、正当なことを行っているのである」

推奨度

★★★★★

大見出し

社会学の領域 社会の水準と個人の水準 社交 18世紀及び19世紀の人生観における個人と社会

 

2006/04/27

『道元 自己・時間・世界はどのように成立するのか』 著:ョ住光子

2005 NHK出版 126P

シリーズ・哲学のエッセンス。

シリーズ中でも特に大当たりの名入門書といっても全く差し支えない出来映え。

平易ながら決して安易に浅くなく、道元の深さがしみじみ味わえます。

「通常の認識においては、認識を言語化して生まれる概念が固定化され、準拠枠となって認識を支配する。

人は、この固定化された準拠枠によって事物と接し、日常のさまざまな事態に対応する。

しかし、既成の枠組みでは処理できない「語句」が、この固定化された認識の枠組みそれ自体を破壊する。

それが「語句の念慮を超脱する」である」

推奨度

★★★★★

見出し

自己を知る 真理の探究と伝達 『正法眼蔵』について 真理と言葉 道元における二種の言語 真理をどう表現するか

「青山常運歩」という言葉 先入観の相対化 言葉と空 主観の構図─「一水四見」 「空」について 自己と世界

「青山常運歩」とはどのような事態か 自己と全体世界との関係 「さとり」と修行 「同時成道」について 「修証一等」とは何か

「空華」について 脱落と現成 俗世と「空」 時・自己・存在 「有時」について 自己と時 時の連続性と非連続性 時と修証

 

2006/04/27

『語学王インドネシア語』 著:ホラス由美子

2001 三修社 152P

スッゲェノリのいい言語ですね。

基本、アルファベットなので、新たに文字を覚える必要もなくて、日本人は入りやすいんじゃないでしょうか。

読み方も、ローマ字読みそのままという感じですし、イタリア語と一脈通じるところがあるのでは。

推奨度

★★★★

 

2006/04/26

『歴史世界としての東南アジア』 著:桃木至朗

1996 山川出版社 90P

世界史リブレット。

なので、やっぱり読みやすくていいです。

東南アジア史がどういうものなのか、ということが分かるのはさることながら、

東南アジア史がいかに研究するに難しい地域なのかということも同時に見えてくるでしょう。

そういった意味でも、本当に、東南アジア研究に興味ある人は必読の一冊。

推奨度

★★★★

大見出し

ややこしい東南アジア史、おもしろい東南アジア史 東南アジア世界の地理と歴史 「インド化された国々」 農業国家と交易国家

劇場国家とマンダラ 新しいヴェトナム史とチャンパー史

 

2006/04/25

『鍵穴から見たヨーロッパ 個人主義を支えた技術』 著:浜本隆志

1996 中公新書 204P

鍵をかけて部屋に閉じ籠もる、もしくは鍵に何かをしまって隠すのだから、

それだけ個人主義(秘匿主義)がヨーロッパでは育っていく……。

なるほど、ものすごくいい着眼点で、唸らされます。

ただ本当に、こればかりは研究が難しすぎる。

色々なジャンルを越境して研究していかねばならない。

だからこそ、本著はものすごく評価されてしかるべきですし、

そしてまたこういった研究は今後もあちこちで色んな形でなされていくべきだとは思います。

……しかし本当に難しい。

まったくこんなことやろうと決意した著者の根性はスゴイです。

推奨度

★★★★★

大見出し

鍵文化時代を迎えて 鍵と錠の歴史 錠前職人の世界 鍵の権力 鍵のシンボルと図像学 鍵の民俗学 鍵と空間の社会学

鍵と空間の文学 日本とヨーロッパの鍵文化の比較

 

2006/04/24

『マックス・ウェーバー入門』 著:牧野雅彦

2006 平凡社新書 211P

コレ読んで、ウェーバーは多面的で面白い、ウェーバーを読んでみよう、

と思った人は、まずもう少し他のウェーバー入門書を読んでからの方がいいと思います。

というのも、ウェーバーは、思想が難しいのどうのというより以前に、悪文過ぎて、

たいてい訳文も読みにくいことこの上なしのものが多いからです(というか、そんなもんしかない)。

そんなわけで、著者には、新たにウェーバーの訳をして欲しいと思うのですが。

推奨度

★★★★

大見出し

ウェーバーをどう読むか ウェーバーとはどういう人か 歴史と政治─ウェーバー方法論の知的背景 政治史から国民経済学へ

歴史学派経済学の方法的問題とは何か 歴史への問い─古典古代と近代ヨーロッパ 「資本主義の精神」の起源 世界史としての古代史

ウェーバー宗教社会学の世界─中国とインド、古代ユダヤ教 ヨーロッパの世界史的位置 ウェーバーと現代

 

2006/04/23

『「英語モード」でライティング』 著:大井恭子

2002 講談社パワー・イングリッシュ 189P

英語モードで、というのは、結局英語の論理に則れ、ということなのですが、

それにしたって論理的文章を書く際には、英語も日本語も無いだろうというのが私の主張。

論理というのは、そういった個別言語を乗り越えた階層の違うところに属している、

メタ個別言語(普遍言語とは敢えて言わず)だと思います。

英語では論文(essay)を引っ張ってきて、日本語では「エッセー」(論文ではなく随筆随想)を例に出して、

同じ「えっせ〜」でも違うでしょ、だから日本語モードじゃ駄目、と言っても、そりゃオカシイ。

とはいえ、日本語の随筆モードで論文を書くのは駄目ですよ、という根本主張そのものは間違っていません。

なので評価の難しいところ。

推奨度

★★★★

大見出し

こんなに違う!「日本語式発想」VS「英語式発想」 どこが違う?「日本語モード」と「英語モード」の英文

「英語モード」で英文を書く8つの秘訣 内容豊かで洗練された英文を書くための6つの秘訣

これができればパーフェクト!「推敲」と「エディティング」