読書記録
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2006/05/09
『1時間の講演・スピーチが上手にできる本』 著:八木健
2005 中経出版 190P
読めば少しは違うようになるかもしれません。
こればかりは気の問題なのでしょうか。
自信をつけるという意味では、読んだほうがいいのでしょう。
推奨度
★★★★
2006/05/08
『省察』 著:ルネ・デカルト 訳:山田弘明
2006 ちくま学芸文庫 306P
注解、解説、ラテン語索引、邦語索引が豊富な良訳書。
とにかく今さら私がどうこう言う必要もないくらいに有名な一冊。
今、新たに読むなら、岩波よりこちらの方がオススメでしょうか。
ただ、ちくま学芸なので値は張ります……中古で見つけたら一冊は持っていたいところですが。
以下定義より。
『省察』は、実のところ本文よりまずこの定義がとにかく重要なのではないかと思う次第。
「同じものでも、それが、われわれが認識している通りに観念の対象においてある場合、
観念の対象において形相的formaliterにあるといわれる。
認識している通りにではなくて、かえってこれを補うことができるほど大きなものである場合、
優越的eminenterにあるといわれる」
推奨度
★★★★★
大見出し
ソルボンヌ宛書簡 読者への序言 概要 第一省察 第二省察 第三省察 第四省察 第五省察 第六省察 諸根拠
2006/05/07
『できる人は声が違う! みるみる声をよくする本』 監修:福島英
2006 洋泉社 95P
発声のトレーニングの方法が色々と書かれています。
が、実際やってみてもどうだろうという気がしないでもないです。
やはり個体差が……。
推奨度
★★★★
2006/05/06
『ペスト大流行 ヨーロッパ中世の崩壊』 著:村上陽一郎
1983 岩波新書 192P
まずここまで手堅くペストを論じた一般書は日本語では無いかと。
そして村上氏一流の文章が冴えています。
面白く読めるペストの本として、最高峰です。
ペスト関連の本は色々読みましたが、コレ以上に一般向けとしてオススメできるものはありません。
副題があっても、何もヨーロッパだけに狭く縮こまっているわけでもありませんし。
推奨度
★★★★★
見出し
ペストの顔 古代世界とペスト ペストの記録 最初のペスト文学 ヨーロッパ世界の形成とペスト ペストのヨーロッパ 変る中世世界
黒死病来る 黒死病前夜 どこから来たのか 恐怖のヨーロッパ ボッカチォの描く世界 大流行の諸相 さまざまな病因論
黒死病以前の病因説 十四世紀の病因論争 なぜ伝染するのか 犠牲者の数 雨の降る日には糖蜜を 死者の推定
黒死病の残したもの 隔離政策の出現 ユダヤ人迫害 鞭打ち運動 黒死病以降 中世の崩壊 沈黙の祈り その後の大流行
2006/05/04
『文明の交差路で考える』 著:服部英二
1995 講談社現代新書 219P
一応、学問分野としては人文地理というものにあたるのでしょうか。
世界各地、シルクロードにはじまり、ヨーロッパ、イスラム、古代インドと、色々なところの文明交差を見ています。
面白いのは、イスラムのヨーロッパ包囲を「半月の陣」としているところ。
「実は、日本に鎖国があったように、西欧にも「鎖国」があったのです。
それはおよそ8世紀から16世紀に及ぶイスラムの「半月の陣」によるものです。
現在のトルコからペルシア湾、紅海両岸、北アフリカ全域を経てイベリア半島に達する半月が、北には冷寒帯、
西には海しかない欧州を包み、数世紀にわたる孤立の時代を作ったのでした」
推奨度
★★★★
大見出し
文明を結ぶ道 文明間の対話 文明をつなぐ見えない糸 自然環境と文明
2006/05/04
『世界史の構想』 編:板垣雄三
1993 朝日新聞社 243P
地域からの世界史シリーズ。
シリーズ最終巻ということで、これまでのシリーズを書いてきた著者達が、
いろいろな立場から「世界史」のヒントとなるものを語っていくという論集。
推奨度
★★★★
見出し
港からの世界史 東洋史学と世界史学 歴史教育と世界史 20世紀とは何だったのか 歴史の記憶と「世界」ビジョン
大阪・今里からの世界史 女性と植民地 地域と少数民族 世界史と遊牧民 クレオール文化の多様性 白豪主義の「予言」と現実
2006/05/03
『英会話・ぜったい・音読』 編:国弘正雄 指導:千田潤一
2000 講談社パワー・イングリッシュ 134P
中学3年の英語の教科書に掲載された面白めの文章を集めたもの。
なるほどこれらを音読筆写しまくれば、必然力が上がるだろうと思います。
英語力の上げ方が分からない、時間と労力にゆとりがある、という人は挑戦してみてはいかがでしょう。
推奨度
★★★★
2006/05/03
『理解社会学のカテゴリー』 著:マックス・ウェーバー 訳:林道義
1968 岩波文庫 124P
重要な概念を色々説明している著作ではあるものの、一般に読書するには厳しく退屈な部類にあたります。
ヴェーバーはドイツ語自体が悪文だらけなので、訳文も読みにくい。
しかし社会学上ではものすごく重要な概念を色々と述べているので、必読文献のうちに入ってしまいます。
「理解社会学の固有の課題は、正確にいえば、
まず次のことを解明的に説明しなければならないということから、始まるのである。
すなわち、1・そうした特殊な遺伝質を与えられた人間が、
彼らの努力の内容──これはまた遺伝質によっても制約されたり、醸成されたりするが──を実現しようとしたときに、
彼らはそれを、客体──外界であれ、自己の内面の世界であれ──
に意味をもって関係させられたところのどのような行為によって実現しようとしたのかということ、
またどの程度まで何故にそれに成功したのか、または何故に成功しなかったのかということ、
2・さらには、この(遺伝財に制約された)努力が、意味をもって関係している他の人々の行為に対して、
いかなる理解しうる結果をもたらしたかということ、である」
推奨度
★★★
見出し
「理解」社会学の意味 「心理学」との関係 法解釈学との関係 「ゲマインシャフト行為」 「ゲゼルシャフト関係」と「ゲゼルシャフト行為」
「諒解関係」 「アンシュタルト」と「団体」
2006/05/02
『十七世紀科学革命』 著:ジョン・ヘンリー 訳:東慎一郎
2005 岩波書店 169P
ヨーロッパ史入門シリーズ。
相変わらず、参考文献・用語集・索引と、万端な優れモノシリーズ。
科学革命とは、科学の中で起こった革命ではなくて、現在の科学が誕生したものだ、という見方は優れて秀逸。
「われわれが考える科学が歴史的に発展してきた様を眺めるにあたり、
この「科学」という概念そのものがどのようにして生まれたかを理解することが、
われわれの目標のひとつであるべきだ。
「科学」があたかも常に存在しているように語ることは、論点先取以外の何ものでもない」
推奨度
★★★★★
見出し
科学革命と科学史の記述 ルネサンスと革命 科学的方法 魔術と近代科学の起源 機械論哲学 宗教と科学 科学と文化
2006/05/01
『アジアの歴史 東西交渉からみた前近代の世界像』 著:松田壽男
1992 岩波書店同時代ライブラリー 212P
原著は1971年刊。
35年も前のことだから事情が色々違うのでしょうけれど、
西洋中心主義から脱却をせんがためにアジアの意義を説くのはいいのですが、
それと同時に西洋をボロクソにこき下ろすというのはいかがなものかと思います。
一の価値を主張するのにもう一を叩くというのは感心できない、いや程度によりますが、それが結構鼻につくレベル。
ただ西洋に対する穿った見方を除けば本書が名著であることには確かです。
まあ、当時においては、これくらい西洋を叩かなければいけない状況だったのかもしれません。
「まことに、現行の世界史は、西欧と中国との、二つの一元世界の歴史の並列であり、寄合い所帯である。
譬えていうならば、旧大陸の東のはてに東洋史が坐り、西のはずれに西洋史が座を占め、
当然夫婦一体となるべき両史が、背中を向けあったままで、融合しようとする気配もなく、
その中間の広大な部分を、風が徒に吹きぬけているにすぎない。
これでは、とうてい「世界史」という一家は生まれないではないか。
最近になって、ようやく教科書などではこの空白の地帯からイスラームをとりあげて、いくらか触れるようになった。
しかしそれは、この夫婦とは全く関係のない子供をつれてきて、ただ坐らせておく程度にすぎない」
推奨度
★★★★
見出し
世界史とアジア 歴史と風土 アジア史の基礎 黄土の文化 中国の北と南 インド文化のひろがり 海洋に生きる人たち
地中海という世界 イラン文化のかがやき アジアの十字路 西域の文化 漢民族の栄光 絹馬の交易 ステップの道
トルコ=イスラーム 世界史の転換