読書記録
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2006/06/18
『暗黙知の次元』 著:マイケル・ポランニー 訳:高橋勇夫
2003 ちくま学芸文庫 194P
非常に読みやすい訳で、血と涙と汗の結晶という感じがヒシヒシとしてきます、労作。
ゲシュタルトとはまた違う、どちらかというとベルクソンのエランヴィタール的な概念で、
暗黙知ということを唱えているのがこのポランニー。
これこれこういうものだと説明するのが難しいので、wikiでも何でも調べてみるのが早いかと思います。
ただ、暗黙知はそれでもまだ分かりましたが、創発になってくるとこれがまたよくワカランです。
三章は、科学者論というか科学論というかで、一番アッサリしていて読みやすい感じ。
「私たちは、暗黙的認識において、遠位にある条件の様相を見て、その中に近位の条件を感知する。
つまり、私たちは、A(=近位項)からB(=遠位項)に向かって注意を移し、Bの様相の中にAを感知するのだ。
これは暗黙的認識の「現象的構造(phenominal structure)」とでも言うべきものだろう」
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★★★★
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暗黙知 創発 探求者たちの社会
2006/06/17
『仏陀からキリストへ』 著:ルドルフ・シュタイナー 訳:西川隆範
1985 書肆風の薔薇 184P
二年以上ぶりのシュタイナー。
ああ、シュタイナーだなあ、としみじみ。
仏陀が火星に行って霊を改心させ云々とか、トンデモねえ話が大真面目に出てくるところが最高。
とはいえオフザケな本というわけでもなく、シュタイナー思想の哲学的な面白味ももちろんあります。
もちろん、随所にはキラリと輝く文章が鏤められています。
「仏滅後6世紀を経て、洗礼者ヨハネの口を通して仏陀の言葉を私たちは聞きます。
このやうに、宗教は一つなのです。
私たちはそれぞれの宗教を、人類の進化の経過の正しい位置に於いて考察し、
それぞれの宗教の中に、死んだものではなく、生きたものを探求しなければなりません。
全ては発展しつづけます。
このことを理解し、把握しなければなりません」
「真理を「簡単な」ものにしたいと思ふのは、多くの概念を形成したくないといふ怠惰です。
偉大な真理は非常な精神力を以つてのみ考察され得ます。
機械を作るのにさへかなりの労力を要するのですから、
真理が容易に把握できるものであるべきだと望むのは正しいとはいへません。
真理は偉大であり、それ故に、込み入つたものです」
推奨度
★★★★
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仏教とルカ福音書 仏陀と洗礼者ヨハネ 仏陀と西洋哲学 仏陀とキリスト 十二菩薩 弥勒菩薩 仏陀と死者の世界
弥勒菩薩とエッセネ派教団 仏陀と薔薇十字会 仏陀と意識魂 仏陀と水星 禅定仏、菩薩、仏陀 十二因縁 五蘊 三身
八正道 オーム(アウム)
2006/06/16
『哲学的フットボール』 著:マーク・ペリマン 訳:見田豊
1999 日経BP社 205P
まず、何この人選!?
そして次に、何この内容!?
サッカーがもっと分かればもっと笑えたんだろうなあというのが少々悔し。
しかしサッカーだけやっていてこれら登場人物について知らないと、何も面白くはないだろうと思います。
どんな人となりかを知るには、意外に適しているかもしれませんが。
やっぱりというかなんというか、ニーチェが一番オススメ。
グラムシがインサイドレフトなのは噴いた。
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★★★★★
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≪ゴールキーパー≫アルベール・カミュ ≪ライト・バック≫シモーヌ・ド・ボーボワール ≪レフト・バック≫ジャン・ボードリヤール
≪プレー・メーカー≫ウィリアム・シェークスピア ≪セントラル・ディフェンダー≫フリードリッヒ・ニーチェ
≪セントラル・ディフェンダー≫ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン ≪アウトサイド・ライト≫オスカー・ワイルド
≪ミッドフィールド・ジェネラル≫孫子 ≪センター・フォワード≫ウンベルト・エーコ ≪インサイド・レフト≫アントニオ・グラムシ
≪アウトサイド・レフト≫ボブ・マーリィ
2006/06/15
『映像の修辞学』 著:ロラン・バルト 訳:蓮實重彦/杉元紀子
2005 ちくま学芸文庫 162P
やっぱりバルトは良いなあ、と。
論文、対談、三本収録。
特に、最後の対談が一番オススメ、口語なので表現が直接的でバルトの考えがよく伝わってきます。
「すべては意味を持っています。
無意味でさえも(少なくとも無意味であるという第二の意味を持っています)。
意味は人間にとって宿命ですから、自由であるかぎりにおいて芸術はとりわけ今日、
意味を作り出そうとするのではなく、逆に意味を宙づりにするのに熱心になっているようです。
意味を組み立てようとしている、意味を正確に満たさないようにしているということです」
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★★★★★
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イメージの修辞学 写真のメッセージ 映画について
2006/06/14
『三訂 憲法入門 補訂版』 著:樋口陽一
2005 頸草書房 198P
憲法の具体的な条文を解説していくだとか、通俗的な入門書だとかではなく、
憲法の成立やその周辺的なところから、憲法のあり方を語っていくという体裁。
なので、憲法を直接的に知るにはこれでは不足するでしょうけれど、まぁ、
一口に入門といっても色々無ければならないでしょうから、
これは一つ手堅く無難な見方の良い入門書だと思います。
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★★★★
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憲法から見た「東西」と「南北」 日本の近代にとって「憲法」とは なぜ「国民主権」なのか なぜ「平和のうちに生存する権利」なのか
なぜ「人権」なのか 政治的権力からの人権と社会的権力からの人権 思想・信仰と教育 表現の自由 経済的自由と社会権
選挙権と代表 中央の政治と地方の政治 公正な裁判と裁判の独立 違憲審査の積極主義と消極主義 憲法改正と憲法擁護義務
2006/06/13
『まずはここから! やさしいフランス語 カタコト会話帳』
著:藤井秀男 監修:マリー=クリスティーヌ・ジュスラン
2006 すばる舎 159P
そのまま下のドイツ語と同シリーズ。
やっぱり簡単な一言集で気軽にチャレンジできるでしょう。
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★★★★
2006/06/12
『まずはここから! やさしいドイツ語 カタコト会話帳』 著:藤井秀男 監修:エルフリーデ赤池
2005 すばる舎 159P
こういった簡易な一言集は、英語なんかは大量に出版されているのですが、
他言語となると数がめっきり減るので、もっとどんどんと増えていって欲しいところ。
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★★★★
2006/06/11
『ルイ・イカール アール・デコの女性たち』 編・文:島田紀夫
1998 河出書房新社 123P
小さな美術館シリーズ。
現在の「漫画」的な絵に結構近いように思えます。
『いたずらなオウム』なんてかなり萌えな感じだと思うのですがどうでしょう。
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★★★★
2006/06/10
『世界図絵』 著:J.A.コメニウス 訳:井ノ口淳三
1995 平凡社ライブラリー 385P
ラトケに続いて近代教育学の始祖といわれるコメニウス。
この「絵本」教科書が、後世にどれだけの影響を与えたことか。
それと同時に、コメニウスの言語観というか、自然観というか、認識論というのもよく分かります。
モノと名前が一対一の名詞偏重があるところは仕方ないのですが、
しかし、これが多くの国々で翻訳されたことを考えるあたり、
既にそこにはシニフィアン/シニフィエの萌芽が見られなくもない……?というか、気づいた人はいる……?
どうでしょ。
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★★★★★
2006/05/30
『シルクロード 砂漠を越えた冒険者たち』
著:ジャン=ピエール・ドレージュ 監訳:長澤和俊 訳:吉田良子
1992 創元社 202P
知の再発見双書。
原著はマルコ・ポーロ伝ということで、マルコ・ポーロが主役のはずですが、
彼にそこまで大部分ページが割かれているというわけではないので、日本語版ではこの題名に。
とはいえ主軸はやはりマルコ・ポーロですので、彼以前、彼と同時代、
彼以後(は少しだけ)のシルクロード往来について、図版たっぷりでよく説明されています。
推奨度
★★★★
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中国からローマへ 仏教伝来の道 商人の時代 マルコ・ポーロの大旅行 キリスト宣教師の苦闘 大航海時代のシルクロード