読書記録

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2006/08/05

『クワイン ホーリズムの哲学』 著:丹治信春

1997 講談社 298P

現代思想の冒険者たちシリーズ。

一般的にクワインの解説書自体少ないので、体系的に理解するぶんにありがたいです。

ただ、個人的には、ホーリズムの哲学という副題がついているので、

そこのところをもう少し詳しく突っ込んでほしかったかなという印象。

推奨度

★★★★

大見出し

修業時代 カルナップとクワイン ホーリズム 翻訳の不確実性 存在論とその相対性 認識論の自然化

 

2006/08/04

『教育思想史』 編:中野光/志村鏡一郎

1978 有斐閣新書 204P

ルネサンス以後の教育思想史の一番最初に、エラスムスを持ってきているところが最大の好感点。

前半がいわゆる教育思想史で、後半は、近代日本教育史という構成。

後半はやや蛇足的。

推奨度

★★★★

見出し

エラスムスの幼児教育論 コメニウスの平和教育論 ジョン・ロックの紳士教育論 ルソーにおける子どもの発見

ペスタロッチの教育実践 フレーベルの教育原理 コンドルセと人間精神の「進歩」 オーエンの「性格形成原理」

マルクスにおける社会変革と教育 ベル=ランカスターと民衆教育の方法 ホレース・マンの公教育思想 ドイツ国民教育の思想

森有礼の「国民」形成の教育 児童中心の教育思想 生活と教育との結合 教育伝統と教育の科学

民主主義が求めた教育的価値 人間の尊厳を樹立する教育思想

 

2006/08/03

『教育は何のために 教育哲学入門』 著:オリヴィエ・ルヴール 訳:石堂常世

1981 勁草書房 224P

哲学的な教育哲学だとか、教育学的な教育哲学だとかではなく、

教育哲学!!という教育哲学の本です。

何言ってるんだか、という人は読めば分かるかと。

アンチノミー(つまり盾と矛を両方重要原理とする考え)を終始一貫重視していて、

独断偏見を排した書き方になっていますが、それでもやはり訳者解説を読むと、反論は出ているようです。

曰く、カントとアランの研究者だからカント的・アラン的な面が強いとか何とか。

別にそんなこと感じませんでしたが、アランのような美しい文章を書いてはいるのだろうなあ、とは思います。

推奨度

★★★★★

大見出し

教育 権威 教育学 教育と政治 道徳教育は可能か

 

2006/08/02

『ホリスティック教育入門』 編:日本ホリスティック協会

2005 せせらぎ出版 200P

論文集。

ずっと読んでいると少々その楽観さに頭がおかしくなってきそうな感じもしますが、

言っていることはまったくの正論です。

ホリスティック教育については、もうちょっと学んで理解を深めなければならないと考えています。

私ばかりでなく、21世紀の課題でしょう。

推奨度

★★★★

大見出し

ホリスティック教育とは何か ホリスティック教育は「いのち」の教育 ホリスティック教育の基本的観点 ホリスティック教育の可能性

ホリスティック教育論の現在 ホリスティック教育のグローバルな潮流 カナダで広がるホリスティック教育

ホリスティック教育ビジョン宣言 ホリスティック教育理論の射程

 

2006/08/01

『世にも美しい数学入門』 著:藤原正彦/小川洋子

2005 ちくまプリマー新書 173P

手にとって読み始めてから知ったのですが、小川氏は『博士の愛した数式』の作者だそうで。

で、その数式っていうのが何なのか(比喩なのかどうか)知らないのですが、

しきりに出てくると書いてあったのはオイラー公式(eのπi乗+1=0ってやつです)とのこと。

そのオイラー公式は私も好きです、美しすぎるというか神秘的すぎます。

とにかく数学は美だ、というのはその通りです。

とかく数学入門というとインドと西洋中心になりがちですが、

関孝和や高木貞二なども大いに持ち上げられているので気分がいいです。

世の数学嫌いの方々、数学に興味のある方々、問わず読んで欲しい一冊。

推奨度

★★★★★

見出し

恋する数学者たちの集中力 数学は実用にすぐ役立たないから素晴らしい 俳句と日本人の美的感受性 永遠の真理のもつ美しさ

天才数学者の生まれる条件 『博士の愛した数式』と「友愛数」 ゼロはインド人による大発見 「完全数」と江夏の背番号

「美しい定理」と「醜い定理」 「フェルマー予想」と日本人の役割 三角数はエレガントな数字 数学は実験科学のようなもの

幾何と代数の奇妙な関係について ヨーロッパ人とインド人の包容力 素数=混沌のなかの美の秩序 果てしなき素数の世界に挑む

数学者を脅かす悪魔的な問題 円と無関係に登場するπの不思議 神様の手帖を覗けるとしたら

 

2006/07/31

『イデオロギーとしての技術と科学』 著:ユルゲン・ハーバーマス 訳:長谷川宏

2000 平凡社ライブラリー 225P

ハーバーマスの初期論文集。

文章が(元々)こなれていませんし、まだまだ成熟してはいませんので、

ハーバーマスを深く知ろう、もしくはハーバーマスのヘーゲル論・ウェーバー論などを知ろうというのでなければ、

特にはオススメしません。

中でも一番楽しめたのは、技術の進歩と〜で、それ以後もそこそこ読みやすい。

ただ前二本は読んでて眠くなることしばしばでした。

推奨度

★★★

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労働と相互行為 <イデオロギー>としての技術と科学 技術の進歩と社会的生活世界 政治の科学化と世論 認識と関心

 

2006/07/30

『百頭女』 著:マックス・エルンスト 訳:巖谷國士

1996 河出文庫 373P

惑乱、私の妹、百頭女。

推奨度

★★★★★

 

2006/07/29

『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』 著:マックス・エルンスト 訳:巖谷國士

1996 河出文庫 242P

夢、終わる。

推奨度

★★★★★

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カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢 M.E.の青春についての若干のデータ ウィスキー海底への潜行

 

2006/07/28

『メディア社会 現代を読み解く視点』 著:佐藤卓己

2006 岩波新書 221P

もともとは連載ものの50編を収録。

立場は似たようなものでも姿勢が根本的に合わないと感じられました。

あくが強いので本当読む人によりけりの評価になるかと思います。

そこまで現代を読み解くって感じはしなかったですが……。

堀江を虚業と非難しているワイドショーのお前等の方が虚業だろ、っていう指摘には大いに同意。

推奨度

★★★★

大見出し

メディア社会で「自然」に生きるとは 「メディア」とは何か 「情報」とは何か メディアと「記憶」 ジャーナリズムを取り巻く環境

変わる「輿論」と世論調査 メディア政治とドラマ選挙 メディアの文化変容 テレビのゆくえ 脱情報化社会に向けて

 

2006/07/27

『(はじめての)憲法総論・人権 第2版』 著:尾崎哲夫

2004 自由国民社 169P

3日でわかる法律入門シリーズ。

二色刷でレイアウトも整っていて、読みやすく3日といわず1日で軽く読めてしまいます。

総論と人権のみに絞って統治の方は別冊。

こちらだけを学びたい、という人には、こうして分けてある方が親切ですね。

付録にはポツダム宣言と日本国憲法が対訳で載っています。

推奨度

★★★★

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「憲法」って何だろう? 国民主権 平和主義 基本的人権 包括的基本権 精神的自由権 経済的自由権 人身(身体)の自由

国務請求権・参政権 社会権