読書記録

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2006/09/22

『中世の風景(下)』 著:阿部謹也/網野善彦/石井進/樺山紘一

1981 中公新書 272P

というわけで一ヶ月以上経ちましたが下巻を読みました。

自身、日本史にそこまで明るくないのが惜しまれます。

日本史西洋史問わず中世に詳しければ、もっと面白く読めたはずなのに。

しかし詳しくなくとも面白い。

やはり、ヒンツェが述べるまでもなく、

封建制という見地からすると日本とヨーロッパは非常に酷似しているせいもあってか、

その他の点でも怖いくらい似ている部分が列挙するのが面倒なほど色々あります。

例えば法制問題とか。

興味深いのは、津田左右吉の自由についての論考を引っ張ってきて、

網野さんが概念史的な問題を投げかけているところですね。

日本人が概念史やるには、やはりまず日本で進めてからでなければならないことを、つとに痛感。

推奨度

★★★★

大見出し

音と時 農業 売買・所有と法・裁判 家 自由 異端

 

2006/09/21

『中世への旅 農民戦争と傭兵』 著:ハインリヒ・ブレティヒャ 訳:関楠生

1982 白水社 252P

中世への旅というか、実質的に近世。

ランツクネヒトとゼルドナー(傭兵)の具体的な違いがどのあたりにあるのか……

ランツクネヒトが一番活躍したのはイタリア戦争期で、

三十年戦争の時代になるとランツクネヒトはすでに単なるゼルドナーになっている、

と書かれていますが、よく分からない。

しかしこれを読んで一番印象に深く残ったのはフルンツベルクですね。

フルンツベルクを題材にした物語がそこまで有名じゃないというのが不思議なくらい、

特異で魅力的な人物だと思います。

ちなみにナツィのフルンツベルクはこの人が由来。

オマケ?として、ヴァルター・シェルフの論文が附記されてます。

推奨度

★★★★★

見出し

「ランツクネヒトが酒を飲むとき……」 皇帝の「有能なクネヒト」 フルンツベルクとシェルトリーン─ランツクネヒトの野戦指揮官

ランツクネヒト対ブントシュー ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンとフロリアン・ガイヤー─農民のための闘士

戦争の惨禍 ティリーとヴァレンシュタイン─傭兵の司令官たち

ヴァルター・シェルフ「「笛を吹き太鼓を鳴らして」─歌に歌われたランツクネヒトと農民と傭兵」