せせらぐ川に 耳を傾けても こぼれ落ちる涙の音とは重ならず ただ 彼女の声が冷えるそれを溶かすように 刺さる 地に臥し目覚めない 仲間の亡骸 越え 追い詰められた場所 ここで 君と…… 力を貸す   「ありがとう」 助けてやる  「ありがとう」 礼は要らぬ  「ありがとう」 利用するだけだから 「利用するだけだから」 涙を拭け   「ありがとう」 力を抜け   「ありがとう」 ここは下がれ 「ありがとう」 死なれては困るから 「本当(ほんと)は優しい人」 堪え続けてる 安らぐ誘惑を 立ち止まった時に崩れ果てそうだから なのに君は どうして彼女と同じように そう 悲しげに笑う? どれだけ斬り捨てても 減らぬ殺戮者どもに 背を向け逃げるより ここで朽ちること選ぶ 胸を貸そう  「悲しいの」 思いきり泣け 「悲しいの」 無理をするな 「悲しいの」 十分戦ったさ 「私じゃなくあなたが」 涙を拭け   「ありがとう」 君は帰れ   「ありがとう」 後は俺が   「ありがとう」 一人で戦うから 「あなたを死なせはしない」 気がつけばあの朝 隣に彼女の笑顔 微笑み返したら 君が泣いた 涙を拭け   「ありがとう」 どうして泣く 「ありがとう」 笑ってくれ  「ありがとう」 君は笑顔の方が…… 「私は負けないから」 風はそよぎ  「忘れない」 雲はながれ  「忘れない」 全てひかり  「忘れない」 ああこの世は美しい 「世界を助けた人」